セメント

セメントは歯科治療において使用される材料の一つで、特に「歯のセメント」として知られています。ただし、この名称は日本独自のもので、英語では“dental cement”や“luting agent”などと称されることが一般的です。ドッグセメントの主な役割は、クラウンやブリッジ、インレーなどの修復物を歯に固定することや、歯の穴を塞ぐ際の下地材料として利用されます。

主な特徴としては、

・強度: セメントは、修復物をしっかりと固定するための十分な強度を持っています。

・生体親和性: 口の中、特に歯や歯肉に対して安全で、アレルギーや炎症を引き起こすことが少ないです。

・耐久性: 唾液や摩耗に対しての耐久性があり、長期間持続します。

セメントには、グラスアイオノマーセメントや酸化亜鉛セメント、レジンセメントなど、さまざまなタイプがあり、それぞれの特性や用途に応じて選択されます。例えば、グラスアイオノマーセメントは、フッ化物を放出し虫歯予防効果があることから、虫歯の予防治療や仮性の詰物として使用されることが多いです。

治療の際には、セメントの種類や特性、そして患者さまの状態や治療の目的に合わせて、最も適切なセメントを選びます。