子どもの歯科

当院には治療を全く受け入れることができなかったお子様が、自ら治療ユニットに寝ころび削ることができるようになるプログラムがあります。

全国に10万人以上いる歯科医師の中で 5000人しかいない日本小児歯科学会に所属する歯科医師にお任せください。
他院にてみてもらったが、大泣きで治療ができないので経過をみている、というお子様が当院のプログラムをうけて治療ができることがあります。お気軽にご相談ください。

生まれてはじめての歯医者さんによって、歯科のイメージがかわるからこそ、はじめが肝心です。
3才以上のお子様は基本的に1人で診療室に入っていただきます。(親子分離をしています)
お子様が楽しかった、できた、またいきたいと言ってくれるよう、当院スタッフ一同、研修を積んでいますので、ご安心ください。

保護者様への説明もきちんとし、今何をしているのかを 明確にし、ご家庭でも取り組めるケアをお話しています。

3才以下で痛みがある場合、治療のトレーニングをうける時間がないほどの痛みがある場合には緊急性を要するため、保護者様と相談して介補治療をしています。
歯科の削る機械は高速で動いており、お子様が暴れて怪我をしないようにするためです。
歯科医師もスタッフも日々研修をし、どんなお子様にも対応できる準備をしています。

むし歯の治療をしたい

3才以上のお子様には治療器具の説明をし、見せて、触らせて、何をするのかを明示しています。

(Tell-Show-Do というプログラムです)

このプログラムにより、歯科医師やスタッフとの信頼関係が確立します。

歯科治療はこわくないんだ、痛くないんだ、できそうだと思ってくれるので自信につながり、自らお口をあけて治療を受けることができるようになります。

お子様の乳歯は永久歯に生え変わるので治療しなくてもいいですか?

という質問をうけますが、乳歯もむし歯が進んだときにでてくる痛みは永久歯と同じです。

骨に炎症がおきる顎骨炎になることもあります。

また穴があると咬む力が低下し顎が成長しにくくなり、歯並びも悪くなります。

大人になってからきれいな歯を保つためには乳歯のケアが非常に大切です。

痛くなる前に治療をしましょう。

削らない、削る量が最小限の治療

一度削った歯は元には戻りませんので削る必要のない歯は経過をみます。またC1以上で削るときは必ずう蝕検知液を使い残せる歯質は極力温存しMI(ミニマムインターベンション)を心がけます。
極小のバーを使用し、健康歯質を無駄に削合しないようにしています。

一般的なバーと極小のバー

殺菌効果と修復効果のある歯科セメントを使いむし歯菌を殺菌し、不活性化します。
神経が炎症をおこし強い痛みがでている時には神経をのこすことは難しいですが 神経を保存できる可能性があるときは特殊なセメントを使い温存しています。

ドッグセメント

痛みが少ない治療、痛くない麻酔

小さなむし歯は麻酔をしなくても痛くありませんが、大きなむし歯は大人と同じで麻酔をしないと痛みます。
当院では表面麻酔(クリームタイプの塗り薬)を使い、そのあとに注射麻酔をしているので、刺入の痛みがありません。
歯科医師は楽しい話を手あそびなどをしてお子様の気をそらせて その間にみえないように麻酔をするので、たいていのお子様は麻酔に気づかないうちに麻酔がおわります。
お子様に「今日は麻酔をするよ、チクッとするけどすぐだから我慢しなさい」など 麻酔の情報を入れないでいただくよう、保護者様におねがいしています。

表面麻酔

むし歯予防をしたい

歯周病予防をメインとした大人の予防治療と違い、乳歯や萌出したばかりの永久歯を硬くして、むし歯になりにくくする歯質強化がメインになります。
生えたての歯はとても軟らかくむし歯になりやすいので、萌出後すぐに成熟をうながす予防処置をすることで硬くなります。
ブラッシング、食生活、生活習慣等の指導も、歯科医師と歯科衛生士が丁寧におこないます。

フッ素塗布

フッ素にはむし歯の原因菌の働きを弱め、歯から溶けだしたカルシウムやリンの再石灰化を促進し、歯の表面を強化してむし歯になりにくくする働きがあります。

当院では一般に市販されている歯磨剤(500~1450ppm)を塗布するのではなく厚生労働省から認可をうけた医薬品(治療・予防を目的に用いられ、配合されている有効成分の効果・効能が認められているもの)である高濃度フッ素(9000ppm) 塗布します。
これは歯科医師の管理下でないと塗布できません。特に生えたての乳歯、生えたての永久歯に効果的です。

当院は医療用フッ素を3ヶ月に1回塗布しています。
初期のむし歯が再石灰化し、削らなくてすむことがありますので、歯科医院でのフッ素塗布が効果的です。

フッ素洗口液

当院はフッ化ナトリウム洗口液0.1%「ビーブランド」を処方しています。
1日1回、就寝前に歯をしっかり磨いたあとに30秒ブクブクゆすぎをし、吐きだしてもらう方法です。
最近市販でもフッ素洗口液が買えるようになりましたが、フッ素濃度がうすいため、歯科医師が処方する医療用医薬品のフッ素洗口液をおすすめします。

フッ素洗口液

フッ素歯磨剤

2023年1月に日本小児歯科学会を含む4学会がフッ化物配合歯磨剤の利用方法を
改定しました。

今まで、歯が生えてから2歳までのお子様には、500ppmのホームジェルをおすすめしてきましたが、この改定で使用する歯磨剤の量が増えて、使えるフッ化物の濃度が高くなりました。
当院ではきちんとしたフッ素歯磨剤の使い方をご説明しています。

シーラント

シーラントは乳歯や生えたての永久歯の奥歯の溝を、フッ素入りの レジンとよばれるプラスチック樹脂でうめることで溝を浅くし、むし歯になりにくくする処置です。(必ずしもむし歯にならないということではありません。)
歯は削らないのでこの治療に痛みはありません。
当院の治療プログラムで3歳の子でもシーラント治療が可能です。
むし歯になってからではできない処置です。

シーラント

定期的な検診を受けたい

むし歯、生えかわり、歯並び、歯肉、粘膜、舌や口腔周囲の状態など、 口腔内の健康チェックをします。
当院は和光市第三小学校学校歯科医、和光市内保育園の嘱託医です。
毎年多くの子供たちの歯の検診をしているので、正確な診断と指導ができます。
それにあわせておひとりお一人づつのオーダーメイドの治療、予防処置をご提案し、未来にむかって一生咬める口腔をつくるお手伝いをさせていただきます。
きれいな永久歯列になるように、各月齢に応じた予防処置やアドバイスがありますので検診でお話します。
乳歯が生えた6ヶ月ころから検診できます。
知っていただきたい情報がたくさんあるので、ぜひ一度検診を受けてみてはいかがでしょうか。

歯ならびを治したい(矯正治療)

当院で検診を定期的に受診しているお子様は、毎回歯列や顎の問題がないかを確認しています。

  • 歯が並ぶためのスペースがあるか (拡大が必要か)
  • 歯の生えかわりは順調か (抜歯が必要か)
  • 顎の位置は正常か(反対咬合過蓋咬合は問題ないか)
  • 上唇小帯、舌小帯などの軟組織に問題はないか
  • 口腔機能発達不全はないか
  • 指しゃぶり、爪かみなどの影響がでていないか

当院は矯正担当医がおりますので、矯正担当医と小児歯科担当医が一緒にお子様の歯ならびをサポートします。
矯正治療は永久歯が生えてからすると思われがちですが、とりはずし式の 小児矯正治療という「歯並びが悪くなる原因を早期にとりのぞき、 歯並びが悪くなること自体を防ぐ」という小児歯科領域のメリットがあります。
歯並びが悪くなったら矯正をするのではなく、歯並びが悪くなってしまう原因を早期に取り除くことで歯並びの悪化を防ぐことができます。歯並びも予防が大切です。

小児矯正治療のメリット

  • 痛みがほとんどないので負担が少ない
  • 取り外しができるので磨きやすい、食べやすい
  • 日中数時間と就寝時の装着なので学校や幼稚園生活に影響がない
  • 歯並びに影響する悪いクセをとるための治療なので、あと戻りがおきにくい

この矯正治療は適用期間がありますので早めにご相談ください。

外傷歯の治療をしたい

転倒や事故など外的要因により歯が抜けたり、折れたり、また口の周りが切れる、舌が切れるなどの外傷にも対応します。

歯が欠けたとき

先の方が少し欠けてしまった場合には研磨をして形をととのえます。
大きく欠けてしまうと神経(歯髄)まで達していることがあります。
早めに受診しましょう。

歯肉から出血、歯がゆれている、歯の位置がずれたとき

根が折れていないか、歯を支えている骨が折れていないかレントゲン写真で確認し、固定をします。
残せる可能性が1%でもあるならば、当院はなるべく温存治療をするようにしています。

歯が歯肉の中に入りこんでいる、位置がかわったとき

歯を元の位置に戻し固定します。

歯が抜けたとき、歯が抜けて時間があまり経置していないとき

歯を元の位置に戻す再植をします。

乾燥しないようにご自身か親御さんのお口の中に入れたまま、ご来院ください。
歯牙保存液や牛乳が ある場合にはそちらに入れておもちください。
もし頭部を強く打っているときはまず総合病院を受診し、その際に歯も受傷していることを伝えてください。

小手術をしたい

などの日帰り手術も当院でお受けします。
ご相談ください。